見どころ

 仏像


阿弥陀如来及両脇坐像

あみだにょらいおよびりょうわきざぞう

正法寺の本尊で、観音勢至菩薩(かんのんせしぼさつ)を従えた阿弥陀三尊像です。本尊は来迎印を結び、結跏趺坐(けっかふざ)を、両脇の菩薩は、脇侍には珍しい大和座り(正座)の形がとられています。<鎌倉時代に制作されたと推測>

 

阿弥陀如来坐像

あみだにょらいざぞう

中品中生(ちゅうぼんちゅうしょう)の説法印を結び、光背には13体の化仏(けぶつ)を配した檜材寄木造の座像です。全長4m80cmにも及ぶ大作で、快慶の作ではないかと推測されています。<鎌倉時代> 【重要文化財】

建物・庭園


 本堂(ほんどう)

1962年(江戸・寛永6年)頃に、相応院「お亀の方」によって建立されました。本堂内部は外陣・内陣・脇陣・後陣からなり、内陣と後陣の境には結界が設けられ、浄土宗本堂の典型的な建築となっています。【重要文化財】

逆輪(さかわ)

本堂の屋根を支える二重の垂木の先端には、珍しい金箔の逆輪が装飾されています。

 

 

 

 唐門(からもん)

唐破風造りと入母屋造りを組み合わせた屋根や、親柱筋の牡丹の透かし彫り、桟唐戸(扉)の牡丹唐草の浮彫など、豊かな装飾が特長です。【重要文化財】

扁額(へんがく)

唐門に掲げられた山号「徳迎山」の扁額(門や鳥居などの高い場所に掲示される額)は、後奈良天皇(室町時代)から賜った額字(書)をもとにつくられました。本堂には同様の寺号「正法寺」という扁額が掲げられています。

 

 

 鐘楼(しょうろう)

1621年(江戸・元和7年)に建立された、きわめて正統的な鐘楼です。大晦日の「除夜会」では鐘つきをご体験いただけます。【京都府指定文化財】

 

大方丈(おおほうじょう)

正法寺には大方丈と小方丈があり、大方丈は前三室と後三室からなる、禅宗寺院の一般的な二列六室構成です。狩野探幽の作と推測される、松の大木を中心に描写された八面にわたる雄大な襖絵をご覧いただけます。【重要文化財】

上段の間

大方丈に設けられた高貴な方を迎えるお部屋です。床の間を中心に、右側に書院、左側に違い棚がコの字型に設けられた珍しい形式になっています。

 

 

書院(しょいん)

1707年(江戸・宝永4年)、第19世顕誉上人の代に建立されたとされています。床と付書院のある一の間と、南につづく二の間からなり、障子や欄間などには数寄屋風の意匠が施されています。【京都府指定文化財】

書院・小方丈・住職居間の三方から、山の斜面に広がる庭園がそれぞれ異なった趣で眺められます。【京都府名勝指定】

 

 

 

 

本堂庭園(ほんどうていえん)

本堂と大方丈に面した、正法寺の庭園です。ご拝観の折は、四季折々に変化する景色をゆっくりご堪能ください。桜の季節や中秋、大晦日にはライトアップも行っています。

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